8月8日は鍵盤の日🎹なぜピアノは88鍵盤なの?

こんにちは、しのりです🧸

8月8日は「鍵盤の日」!

ピアノの鍵盤が「88鍵」であることにちなんで、8月8日は「鍵盤の日」とされています🎹

普段何気なく弾いているピアノですが、

「どうして88鍵なの?」
「昔から88鍵だったの?」
「もっと鍵盤を増やしたら、もっといろんな音が出せるんじゃない?」

なんて疑問に思ったことはありませんか?

実は、現在の88鍵という形になるまでには、ピアノの長い歴史と、作曲家たちの「もっとこんな音を出したい!」という想いが関係しています。

今回は、ピアノが88鍵になった理由を、歴史と一緒にご紹介します!


👀昔のピアノは88鍵ではなかった!

現在のピアノは88鍵が当たり前ですが、実は最初から88鍵だったわけではありません。

ピアノの誕生は1700年頃。
イタリアの楽器製作者、バルトロメオ・クリストフォリによって、現在のピアノの原型となる楽器が作られました。

当時の楽器は「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」という名前。

これは「小さな音も大きな音も出せるチェンバロ」というような意味で、これが「ピアノ・フォルテ」→「ピアノ」と呼ばれるようになったといわれています。

そして、この最初期のピアノは54鍵でした。
現在の88鍵と比べると、かなり少ないですよね!

しかし、音楽が発展し、作曲家たちがより豊かな表現を求めるようになるにつれて、

「もっと低い音が欲しい!」
「もっと高い音まで使いたい!」

という声が増えていきます。

その声に応えるように、ピアノの鍵盤は少しずつ増えていきました。

🎹モーツァルトの時代には「61鍵」ほどに

ピアノが少しずつ広まっていった18世紀後半。
この頃に活躍していたのが、誰もが知っているモーツァルトです。

モーツァルトが活躍していた頃のピアノは、現在よりも音域が狭く、61鍵ほどが一般的でした。
モーツァルトは、当時のピアノの音色やタッチを気に入っていたとされ、作曲にもピアノを活用していました。

つまり、モーツァルトが作曲していた時代には、まだ「88鍵のピアノ」は存在していなかったんです。

現在のピアノ曲をイメージすると、ちょっと意外ですよね!

🎹ベートーヴェンの時代になると、さらに鍵盤が増えていく!

そして、モーツァルトの次の時代に登場するのがベートーヴェンです。

ベートーヴェンが活躍した19世紀初頭には、ピアノの音域はさらに広がっていきました。
ベートーヴェンが使用したピアノには、68鍵や73鍵ほどのものもありました。
特にベートーヴェンは、ピアノの進化とともに作曲スタイルも変化していった作曲家のひとり。

より広い音域を持つピアノが登場すると、それを活かすように作品の表現も広がっていきました。

たとえば、ベートーヴェンが使っていたエラールのピアノは68鍵、その後使用したブロードウッドのピアノは73鍵まで音域が広がっています。

つまり、

ピアノの音域が広がる

作曲家が新しい音域を使って曲を書く

「もっとこんな音が欲しい!」という要求が生まれる

さらにピアノが進化する

という、お互いの進化が繰り返されていたんですね。

🎹ショパンやリストの時代には、さらに表現の幅が広がる!

19世紀になると、ピアノ音楽はさらに大きく発展していきます。

この頃に活躍したのが、ショパンやリストです。
特にリストは、当時のピアノが持つ音域や音量、演奏技術の限界に挑戦するような作品を数多く残しました。

ピアノそのものも、より大きな音を出せるようになり、コンサートホールで多くの人に聴かせる楽器へと変化していきます。

こうして作曲家の求める表現力に合わせて、ピアノの音域もどんどん広がっていきました。


そして、現在の「88鍵」へ!

鍵盤の数は、

54鍵 → 61鍵 → 68鍵 → 73鍵 → 78鍵……

というように、時代とともに少しずつ増えていきました。
そして19世紀末頃には、現在と同じ88鍵が定着します。

現在のピアノは、

低い「ラ(A0)」から高い「ド(C8)」まで

7オクターブと少し、88個の鍵盤を持っています。

では、なぜ「もっともっと鍵盤を増やそう!」とはならなかったのでしょうか?
ここが、88鍵の大きなポイントです。

🤔なぜ88鍵から増えないの?

実は、88鍵よりもさらに鍵盤を増やすこと自体は可能です。
実際に、現在でも88鍵より多いピアノは存在します。

では、なぜ一般的なピアノは88鍵なのでしょうか?

大きな理由のひとつが、人間の耳で音程として聞き分けられる範囲です。

人間の耳そのものは、一般的に約20Hz~20,000Hzの音を聞き取ることができます。
しかし、「これは何の音なのか」という音程として認識できる範囲には限界があります。

現在の88鍵のピアノは、約27.5Hz~4,186Hzの音域をカバーしています。
つまり、88鍵の時点ですでに、人間が音楽として音程を認識できる範囲をかなりカバーしているのです。

これ以上、どんどん低い音や高い音を追加していっても、

低音側では「ゴロゴロ……」という唸りのような音に。
高音側では、音程の感じられない耳障りな音に。

なってしまい、音楽的にはあまり意味がなくなってしまいます。

だからこそ、88鍵は「人間が音楽として楽しめる音域」として、ちょうど良いバランスになっているんですね。

💭もし100鍵、120鍵になったら……?

「でも、技術的に増やせるなら、100鍵や120鍵にしてもいいんじゃない?」

と思うかもしれません。
確かに、鍵盤を増やせば、さらに広い音域を持つことはできます。

……が!

鍵盤が増えれば、その分ピアノ本体も大きくなります。
今でもアコースティックピアノはかなり大きな楽器。

そこにさらに鍵盤を追加したら、

「置く場所がない!」
「部屋に入らない!」
「運べない!」

なんてことにもなってしまうかも!
さらに、音域を広げるためには、弦や響板などの構造もそれに合わせて大きくする必要があります。

つまり、

「音を増やせるなら、増やせばいい!」

という単純な話ではないんです。

人間の耳で音楽として認識できる範囲、ピアノとしての大きさ、演奏のしやすさ、楽器としての構造など。
さまざまな条件を考えた結果、88鍵という数が非常にバランスの良いものとして定着したと考えられます💡

💡実は「88鍵より多いピアノ」もあります!

「じゃあ、88鍵より多いピアノは絶対にないの?」

実は、そんなことはありません。

たとえば、ベーゼンドルファーには97鍵の「インペリアル」というグランドピアノがあります。
通常の88鍵よりも低音側に9鍵追加されているモデルです。

この追加された低音鍵は、実際に演奏する以外にも重要な役割があります💡
それは、追加された弦が共鳴してピアノ全体の響きをより豊かにする役割です。

つまり、「88鍵より多い=100鍵近く全部を普通に演奏する」というわけではないんですね。

🎼だから電子ピアノも「88鍵」が基本!

ここまでピアノの歴史を見てみると、88鍵という数字がただ何となく決まったものではないことが分かります。

長い時間をかけて、

作曲家が求める表現力

ピアノの音域が広がる

さらに新しい音楽が生まれる

という進化を繰り返した結果、現在の88鍵へとたどり着いたのです。

そして現在販売されている電子ピアノの多くも、アコースティックピアノと同じ88鍵を採用しています。
ピアノ教室での練習やクラシック曲の演奏など、88鍵のアコースティックピアノと同じ音域で練習できることは、電子ピアノの大きなメリットのひとつです👌

持ち運びやすさやコンパクトさを重視したキーボードには、61鍵や76鍵などのモデルもあります。
「気軽に音楽を楽しみたい」という目的なら、鍵盤数の少ないモデルも便利です。

一方で、

「ピアノをしっかり練習したい」
「これから長くピアノを続けたい」
「将来的にクラシック曲にも挑戦したい」

という方なら、88鍵の電子ピアノを選んでおくと安心です!


まとめ

8月8日の「鍵盤の日」。

ピアノの88鍵は、最初から決まっていたわけではありません。

クリストフォリが作った最初期のピアノは54鍵。

そこからモーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、リストなど、さまざまな作曲家たちがより豊かな表現を求め、ピアノもそれに応えるように進化してきました。

そして19世紀末頃、現在の88鍵が定着。

その背景には、

・作曲家が求める音域
・人間が音楽として聞き取れる範囲
・ピアノの構造や大きさ
・演奏のしやすさ

など、さまざまな要素のバランスがありました。

普段何気なく弾いている88個の鍵盤には、実は300年以上にわたるピアノの歴史が詰まっているんですね🎹✨

ピアノを弾く際はピアノの鍵盤を眺めながら、
「この88鍵って、どうやって決まったんだろう?」
と思い出してみてくださいね♪

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