ピアノ豆知識Vol.2「Steinway & Sonsとメルセデス・ベンツのアツい絆」

皆様突然ですが、「世界三大~」というのをよく耳にしませんか?
私の大好きな番組「月曜から夜更かし」でもよく取り上げられますね。

「世界三大美女」これは有名ですね!クレオパトラ、楊貴妃、小野小町。
ちなみにこれ実は小野小町が入るのは日本だけってご存知でしたか?(笑)

頑張りたい日本人はどうしても日本人をここに入れたかったのですね・・・しかしこの世界三大美女に関しては実は歴史的にも変革を起こしている人が入っていて、実はギリシャ神話のトロイア戦争の要因を作った「ヘレネ」が入るとされています。

左の人らしいですよ!

トロイア戦争といえば「トロイの木馬」ですね!
この戦いで活躍したアキレウスが矢で射抜かれて死んだためその場所が「アキレス腱」と呼ばれるようになったのはご存知ですか?

と、この神話の話をすると全くピアノに関係ないブログになってしまいますのでここまでで我慢・・・

このようになんだって「世界三大~」があるはずです!
では「世界三大ピアノ」ももちろんあるはずです!皆さんはなんだかご存知ですか??

“YAMAHA、Steinway & Sons、Bösendorfer”

これらが現在の世界三大ピアノといわれています!

さすが日本のYAMAHA!音楽室でYAMAHAを見たことが無いことはないはず。
Steinway & Sonsは元々音楽大国ドイツのメーカー。Bösendorferはモーツァルト、シューベルトやハイドンが生まれたオーストリアのメーカーです。
「晴れの日はSteinway、雨の日はBösendorfer」と称されるほど対比的な響きを作り出しています。

今回はその世界三大ピアノの一つであるSteinway & Sonsとまったく種類が異なる車メーカー「メルセデス・ベンツ」に関しての以外なつながりをご紹介したいと思います。

メルセデス・ベンツのアメリカ進出をスタインウェイが後押し!!

Steinway & Sonsの創始者であるハインリッヒ・エンゲルハルト・スタインヴェグが自宅キッチンで「No.1ピアノ」を1836年に作り出したことから歴史は始まります。

1700年ころからピアノは誕生していましたが、なんと実はかのベートーヴェンの時代になっても、ベートーヴェンの音楽を満足に演奏できるものにまで発達していなかったのです。
楽器が人間に追いついてないというのが凄いですね(笑)

「スタインウェイピアノの音は、雷鳴や嵐のように力強く、春の夜のナイチンゲールがさえずる様にメロディアスである」

と語られるようにスタインウェイのピアノは当時革新的なメロディと強弱幅を実現させ、音楽のを大きく革新させました。
そしてその後会社「Steinway & Sons」を息子たちと創設。アメリカへわたります。

そのころドイツではゴットリーブ・ダイムラーという男が「絶対自動で動く車作ってやるもんね!!」と情熱に燃えておりました。
遂に彼は1883年世界初のガソリンエンジンの開発に成功したのです。

そしてついに「アメリカへ行くぞ~~~!!」となったときに具体的に工場やライセンスのことで沢山の課題が出てきます。

そのころスタインウェイは経営を四男ウィリアム・スタインウェイが行っており、Steinway & Sonsのさらなる発展を行っておりました。

ウィリアム・スタインウェイが故郷のドイツに戻った際、ゴットリーブ・ダイムラーと 運命的な出会いを果たし、二人は具体的なアメリカ進出に関し話をまとめ、意気投合するのです。

そしてスタインウェイに後押しされるようにゴットリーブ・ダイムラーはアメリカへ進出。合弁会社「ダイムラー・モーター会社」を設立し、互いに協力をして「メルセデス・ベンツ」を世界へ販売することに成功したのです。

ドイツで初めて話をした時は想像ではありますが夢を語り、熱く話し合ったのでしょう。家族兄弟同等、もしくはそれ以上の絆が二人にはあったに違いありません。

僕の大好きな映画「The Greatest Showman」で主人公パーナムがフィリップ・カーライルに対してビジネスと夢を語るシーンがありますが、僕はそのシーンが大好きです。
男の情熱!って感じがしますよね!

ちなみにその後現代にその深い絆を伝えるためにスタインウェイとベンツの共同イベントは世界各地で行われております。

意外と知らないところでいろんな歴史が交差しています。
全く関係ないと思っていても実は関係していてすべてが成立している。まるで複雑と思われるけど実は美しいメロディになっている音楽と一緒ですね!

楽譜とは実は物凄く計算がされたもの。車もまた、いろんな知識が詰まって計算されて作られています。

是非皆様も機会がありましたらSteinway & Sonsの響きを生で聴いてみてくださいね!

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