THE GREAT COMPOSERS-偉大なる作曲家-第12弾 ワーグナー

皆様、こんにちは。RIOです。

今回は、ワーグナーをご紹介していきます。

Richard Wagner

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リヒャルト・ワーグナー(ヴァーグナー)(1813〜1883)は、楽劇王として知られていますが、理論家や文筆家としても活躍し、19世紀後半のヨーロッパに大きな影響を与えたドイツ出身の作曲家です。

ワーグナー家は音楽好きで、よく家庭内でも音楽会を開いていたため、幼い時から音楽に親しんでいました。

青年期には、特にウェーバーベートーヴェンから強く影響を受け、音楽家を志しました。

18歳頃から本格的に作曲等を学び始め、20歳では最初の交響曲を完成させました。

その後マイヤベーアシューマンと交流を持つようになり、1842年ドイツのドレスデンにて初演された「リエンツィ」の成功で日の目を浴びるようになりました。

また1846年、毎年恒例であった復活祭の特別演奏枠として、当時は演奏されなくなっていたベートーヴェンの「交響曲第9番」を取り上げ大成功。以後今日まで演奏され続ける名曲となりました。

ワーグナーは先にも書いたとおり理論家や文筆家としても活動していたため、政治とも深い関わりがありました。

1849年に起こったドイツ3月革命の運動に参加し、国際手配されたことからリストを頼りにスイスへ亡命しました。

スイスへの亡命9年間では、ゲルマン神話に陶酔し、神話を用いた作品を度々書き上げました。

翌年から公にユダヤ人への批判をするようになりましたが、一方でユダヤ人音楽家を擁護したりもしていたため、ユダヤ人そのものよりもユダヤ人による当時の世の中に対しての批判だったのかと考えられます。

1872年には、点々とした後に住み移ったバイロイトに自分のオペラを上映するためのバイロイト祝祭劇場の建築を開始し、4年で完成しました。

その後は、当時の反ユダヤ風潮は俗であると、より研ぎ澄まされた持論を展開していくとともに、作曲活動を続けた末に、1883年旅行先のヴェネツィアにて没しました。

ここで曲のご紹介をいたします。

オペラ「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」

オペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より「前奏曲」

オペラ「タンホイザー」より「序曲」

ワーグナーとピアノの関係性

歌劇の王として知られているので、オペラや歌曲が多いですが、いくつかピアノ作品も残しており、ワーグナーの若い頃の修行の成果のような曲や恋人のために書いた曲、自身のオペラのピアノ編曲版などがあります。

それぞれとても歌心のある曲です。

トリスタン和音と言われる特殊な和音や、半音階の多様などの技法から調性の拡大を図り、後のドビュッシーシェーンベルクに影響を与えたと言われています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

ピアノ作品がないだけに、あまりピアノの側面から見たワーグナーをご紹介できないのが悔やまれます。

ですが、オペラ曲はよく耳にするような曲も多いので是非色々とお聴きいただけたらなと思っております。