皆様こんにちは😊 電子ピアノ専門店 otto スタッフの山崎音愛です。
もうすぐで四月も終わってしまいますね。
五月病にかかる前にピアノにハッとさせられましょう、ということで、
今回は、ショパンのエチュードを聴いていきたいと思います。
どの曲も素晴らしすぎて、初めて聴いたときは練習曲ではなく、本番曲なのではないかと感じました。
私が特に好きな曲で申し訳ございませんが、ピックアップしてご紹介させていただきます。
エチュード集 (練習曲集) Op.10
Op.10-3 「別れの曲」
この曲は、1832年、ショパンが22歳の時に作曲されました。
この曲が演奏目的ではなく、練習用に作られているのは驚きではありますが、
ショパンが練習曲をただのテクニック習得のための曲とは思っていなかったこともわかります。
ショパン自身が「これ以上美しい旋律を作ったことはない」と語っていることからも、練習曲とはいえ芸術的に仕上げていることがわかります。
この曲の冒頭は特に有名ですよね。
美しくどこか切ないメロディーがもちろん主役ですが、途中から弾く側も聴く側も裏切られるかのように激しく、まるでお別れを嘆き悲しむ心の中を爆発させたような音楽になり、
そしてどんどん落ち着いていきます。激しい部分も美しさが保たれており、流石ショパンだと感じました。
少し驚きなことに、別れの曲を別れの曲と呼ぶのは日本だけで、
ショパンの生涯について描かれた映画「別れの曲」のメインテーマとして使われていたことがきっかけだそうです。たとえショパンが作曲する時にお別れの気持ちを想像していなくても、とても題名にあっていますね。
とてもショパンらしい曲です。
辻井伸行さんの演奏でした。
とても繊細で美しかったですね。
仲道郁代さんの演奏でした。しっとりしてお上品な演奏でしたね。解説もわかりやすいですね。
フジコヘミングさんの演奏でした。感情がたっぷりこもっていましたね。
Op.10-5「黒鍵」
続いてこの曲は、1830年、ショパンが20歳の時に作曲されたそうです。
右手は題名の通りほとんど黒鍵で、お上品な響きがずっと続きます。
黒鍵は、作られた後に題名をつけられたそうですが、恐らく作曲しているときからこの題名を意識されていたのではないかと思います。
別れの曲とは違い、ドラマチックさは少なくずっと同じテンポで進んでいきますが、とても美しい曲です。
様々な曲を作ることができて、改めてショパンの凄さを感じます。
アシュケナージさんの演奏でした。とても正確で聴いていて心地よかったですね。
エチュード集 (練習曲集) Op.25
Op.25-1「エオリアン・ハープ」
この曲は、1836年、ショパンが26歳の時に作曲されました。「エオリアン・ハープ」、「牧童」、「牧童の笛」として知られています。
この曲は、ずっと同じ雰囲気ではありますが、抑揚やハーモニーの変化で微妙に色が変わり展開していく、美しい曲です。
フジコヘミングさんの演奏でした。微妙な移り変わりがとても美しく表現されており、心地の良い演奏でしたね。
Op.25-2
この曲は、1835年、ショパンがシューマンの家でバラード2番、Op.25-1と共に演奏されたそうです。
短調でも暗すぎず、連符が続いて譜面だけを見たらいかついのに演奏を聴くと何故か優しい、不思議な曲だとわたしは感じています。
小林愛実さんの演奏でした。小さな時からこんなにも指が回るなんて本当に尊敬です。
シモン・ネーリングさんの演奏でした。音がとてもキラキラしていますね。
Op.25-3
この曲は、今まで聴いてきた曲とは雰囲気がだいぶ違いますね。1836年、ショパンが26歳の時に作曲されたそうです。
今までの曲のように指の動きのためというよりも、手の開きに特化して作られたのかなと思います。
明るい和音にあった元気な音色で表現されており、聴いているとウキウキしますね。
さいごに・・・
エチュードは、他にも素敵な曲ばかりですが、今回は、ここまでにさせていただきます。
いかがでしたか。
どれも聴きごたえのある素晴らしい曲でしたね。
良い刺激を受けて5月病をみんなで予防していきましょう✨
ありがとうございました。✨
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