THE GREAT PIANO PIECES  -偉大なるピアノ名曲-第8弾 ピアノ協奏曲第2番

皆様こんにちは、ピアノ・鍵盤楽器専門店/スクール otto のRIOです。

今回は、ラフマニノフ作曲のピアノ協奏曲 第2番をご紹介いたします。

Piano Concerto No.2  

ピアノ協奏曲第2番は、ラフマニノフの4つある協奏曲の中では最も有名で、1900〜01年にかけて作曲されました。

ラフマニノフ特有の大きく美しい旋律は素晴らしく、彼の作曲家としての地位を大きくあげた作品とも言えるでしょう。

また1897年に初演された「交響曲第1番」が失敗に終わり、うつ状態になっていた彼の気持ちを回復へと向けた大切な1曲でもあります。

それでは、いろいろな演奏を聞いていきましょう。

1.エフゲニー・キーシンの演奏です。

ロシア人作曲家、特にラフマニノフにはロシア正教の鐘の音がモチーフになっている曲が多いですが、この曲の冒頭、キーシンの演奏は本当に情景が見えるようです。第2楽章のクラリネットとの掛け合いは必聴です!(演奏はクラリネットの名手ニコラ・バルディルー)

2.ニコライ・ルガンスキーの演奏です。

場面場面で、音の「温度」に変化があるように感じます。最初はとても冷たく厳しい音なのに対して、第2楽章では、その寒さの中にある人の温もり、第3楽章の最後では晴れやかでまるで太陽の光を浴びているようです。

3.チョ・ソンジンの演奏です。

やはり若いので、パワフルかつフレッシュな音が特徴ですね。とても聞きやすい演奏です。

4.なんとジャズピアニストの小曽根真さんの演奏です。

まずジャズピアニストがクラシックの協奏曲を演奏すること自体珍しいのに、またこの難しい曲ときたらもう。随所にジャズピアニストらしいオシャレさが散りばめられています。第3楽章のクライマックスではジャズカデンツァも入っています。

5.セルゲイ・ラフマニノフ自身の演奏です。

比較的新しい作曲家だと、自作自演の録音が残っていることは珍しくありません。

特にこれからその曲に取り組むときには、一番勉強になる教材かもしれませんね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

よく知られている協奏曲なだけあって名演が多く、5つに絞るのは大変でした。笑

今回は時間をかけて選んだので、皆様にもお楽しみいただけるかと思います!

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