THE GREAT COMPOSERS -偉大なる作曲家- 番外編 第2弾 オルガン

皆様、こんにちは。

今回は、だいぶご無沙汰していた番外編として、オルガンをご紹介いたします。

Organ

オルガンは、鍵盤楽器の中で唯一弦ではなくパイプやリードを振動させて音を鳴らす、気鳴楽器です。

もともとは「道具」や「器官」を表す言葉で、それが楽器の総称の意となり、さらに多くのパイプからなる楽器のことを指すようになりました。

オルガンの起源は、長さの違うパイプを組み立て口で吹くパンパイプではないかと言われており、実際に現存している記録では紀元前3世紀の水圧式オルガンの存在もわかっています。

水圧式オルガンが各地で改良され、中世ではほとんどヨーロッパのみでローマを中心としたキリスト教音楽に用いられ、現在のパイプオルガンに進化していきました。

ルネサンス期にはストップという機構(音色を変える機構)が開発されました。

特にバッハヘンデルなどが生きたバロック期はオルガン全盛期で、特にドイツでは大きなオルガンの開発が進み、競われるようになりました。

その後、メンデルスゾーンリストオルガン音楽を再生し新しい音楽を作ったり、レーガーなどはバロック様式の伝統を引き継ぎました。それにあわせて交響楽的なオルガンが作られる様になりました。

サン=サーンス、フランク、ピエルネ、ショーソン、メシアン、プーランクなどフランスの作曲家はとくにオルガニストとしても有名で、その道を切り開いた人物でもあります。

特にカヴァイエ=コルというオルガン製作者が有名です。

音を出す仕組みについては以下の通りです。(ヤマハ公式サイト「楽器解体全書」より)

パイプオルガンは風をパイプに送り、空気を振動させて音を出します。風箱(かざばこ)という箱の上にパイプをずらりと立てて、鳴らしたいパイプに下から風を通します。圧力をかけた空気がパイプを通って音を鳴らすというのは、まさにリコーダーを吹くのと同じ原理です。

どのパイプを鳴らすかは、ストップレバーと鍵盤を用いて選びます。ストップレバーは音色を切り替える装置のことで、鍵盤はドレミのどの音にするかというスイッチ役となるものです。配置は、風箱に対して縦の列が鍵盤、横の列がストップというマトリクス(方眼)の関係になっています。

たとえば、縦と横のすべての交点にパイプがあるとします。まず、鳴らしたい音色のグループを選び、あるストップレバーを引くと、それに対応するスライダー(穴の開いた板)が動き、下にある穴と一致して希望の音色のパイプ群に風を通す準備ができます。
その状態でドの鍵盤を押すと、ドの風路へ空気が入り、選んだ音色のパイプを通って音が鳴ります。つまり、縦横両方で選んだパイプに風が通るわけです。このとき、風は下から来ます。

このとき、たとえばトランペットとフルートのストップレバーを引くと、ひとつの鍵盤を押すだけで、これら2つの音色を同時に出すことができます。同じ方法で、すべての音色を同時に鳴らすこともできます。

ここでオルガンの有名な曲をご紹介いたします。

バッハ 「フーガ ト短調 作品番号578」

サン=サーンス 「交響曲第3番 オルガン付き」

最後に

いかがでしたでしょうか。

オルガンという楽器には、他のどの楽器とも違った魅力があります。

自分が通っている大学のホールにはパイプオルガンがあるのですが、入学式の際に歓迎の音楽として大学の先生が弾いてくださいました。とても荘厳で感動しました。

普段生活をしている時には、なかなかオルガンの音を聞く機会は少ないと思いますが、ぜひ皆様にも魅力を知っていただけたらいいなと思います。