皆様、こんにちは。
今回は、北欧フィンランドの作曲家シベリウスをご紹介していきます。
Jean Sibelius
ジャン・シベリウス(1865〜1957)は、ロシア統治時代のフィンランド生まれで、生涯国を愛した作曲家です。
7歳頃から叔母の家にあったピアノを弾き初め、即興演奏や音楽の基礎を学んでいきました。
シベリウス自身は、ピアノよりヴァイオリンのほうが好みで、ピアノを弾く姉とチェロを弾く弟、時には近所の人も交えて、三重奏や四重奏を楽しんだそうです。
この頃書いた楽譜も残っています。
1881年からは本格的にヴァイオリンを習い始め、頭角を表すとともにプロのヴァイオリニストを目指しました。
1885年に高校を卒業しヘルシンキ大学に進みますが、音楽への興味のほうが強く、すぐさまヘルシンキ音楽院に入学し4年間勉強することとなります。
卒業後はベルリン、ウィーンに行き、研鑽を積みました。
もともと、ベートーヴェンやワーグナーに関心を持っていましたが、当時ウィーン時代にはブルックナーにとりわけ関心を寄せていました。
訪れた地で国民性を感じたシベリウスは、国に戻るとすぐさま自作のバレエ曲をすべてフィンランド語で書き上げ、大成功を収めました。
1892年にはアイノと結婚、6人の娘を授かりました。
その後は、フィンランドを題材に次々と作品を書き上げていくこととなります。
中には観客に受け入れられてもらえない作品もあったようですが、同時代を生きたマーラーやドビュッシーらとの交流から力をもらい、大作を描き続けていきました。
飲酒、喫煙から一度癌になったりもしましたが、なんと91歳まで生き続けました。
ここで有名曲をご紹介いたします。
「フィンランディア」
「交響曲第2番」
「ヴァイオリン協奏曲」
シベリウスとピアノの関係性
シベリウスの有名曲はほとんどが管弦楽曲で、なかなかピアノの曲は知られていないと思います。
よく知られている「もみの木」という曲があるのですが、お聞きいただけるとおわかりいただけるかもしれませんが、フランスの繊細でおしゃれな音楽とロシアの壮大でなめらかな音楽のハイブリットのような音楽をしています。
ですがピアノ作品にも、シベリウスが持つ魅力がふんだんに散りばめられています。
これはシベリウスの持ち味とも呼べるでしょう。
この持ち味は、ピアノだからこそ出せる表現なのではないかなと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
私自身シベリウスはとても好きな作曲家で、特に「交響曲第1番」が大好きです。
この曲は1番最初が長いクラリネットソロから始まるんです。それがもう美しくて…。
この魅力にみなさんが気づいてくださることを祈っています。